【予算が合わない人必読】リノベーション費用を抑える2つの方法とNG事例
リノベーション費用が高いからといって諦めない
あなたは「希望する物件が見つかったものの、リノベーション費用が予算を超えてしまい、諦めた経験」はありませんか?
私も、希望するエリアで良い物件を見つけた際、リノベーション費用が予定よりも高くなってしまい、泣く泣く諦めたことがあります。
今回は、その経験を基に、リノベーション費用を抑えるための方法をまとめました。
結論から言うと、大きく分けて2つの方法があります。
- 不要な工事を避ける(工事の範囲を絞る)
- 必要以上の工事を行わず、最低限のリノベーションに留めることで、費用を抑えることができます。
- 既存の設備を活用する(トイレ、浴室、洗面台など)
- まだ使用可能な設備があれば、新品に交換せずそのまま活用することで、費用を節約できます。
大前提として、工事をすれば必ず費用が発生します。
そのため、フルリノベーションではなく、部分リノベーションにすることで、費用を抑えることが可能です。
リノベーションには相場があり、マンションのフルリノベーションの場合、1㎡あたり15万~20万円程度が一般的です。
例えば、60㎡の物件では、リノベーション費用は900万~1,200万円ほどかかります。
フルリノベーションを行った場合に、この金額を700万円に抑えることは難しいでしょう。
どのリノベーション会社にも基本料金があり、工事の最低費用が設定されています。
リノベーション費用の詳細については、以下をご覧ください。
リノベーションの計画を立てるとき、私たち夫婦も当初はフルリノベーションを希望していましたが、予算に合わない部分があったため、優先順位を考えて部分リノベーションに方針を変更しました。
限られた予算の中で満足のいくリノベーションを実現するには、やはり必要な工事とそうでない工事を明確に区別することが大切だと感じました。
- キッチン・ダイニングは使いやすく
- 愛猫の遊ぶエリアの確保
- リビングの充実(愛猫がお留守番しやすいスペース)
以上のように、私たちはリノベーションの優先順位を決めて順番にお金をかけることにしました。
例えば、寝室は「寝るだけの場所」と割り切り、ベッドが入れば十分と判断しました。
また、水回りの工事は費用がかさむため、以下のルールを設けて対応しました。
- トイレ
- ウォシュレットがついていれば、そのままにする
- 風呂場
- 今どきのがユニットバスであれば、好みの色でなくても、そのままにする
- 洗面所
- システムの洗面所であれば、好みの色でなくても、そのままにする
- 洗濯機置き場(防水パン)
- ドラム式掃除機が入れば、そのままにする
以上の方法を取り入れることで、60㎡の物件でリノベーション対象となる面積を約30㎡に抑えられます。これにより、30㎡ × 15万円 = 450万円ほどのコスト削減が見込めます。
ただし、リノベーション会社には基本料金が設定されているため、実際の削減額は100〜200万円程度にとどまる可能性があります。(私たちの場合はキッチンに予算を多めに配分したため、正確な効果の計算は難しいです。)
それでも、当初の見積もり額から大幅に下げることができました。(もともと少し高望みしていた部分もありますが。)
今回も購入者目線のブログになっておりますので、最後までご連絡ください。
こんな人に読んでもらいたい
- 希望する物件が見つかったが、リノベーション費用が予算に合わず断念した人
- リノベーション費用が思ったより高くなり、予算オーバーになってしまった人
- これから物件探しを本格的に始めようとしている人
費用を抑える2つの方法
①不要な工事をやらない(数量を減らす)
工事を減らせば、当然ながら費用を抑えることができます。
「リノベーション=フルリノベーション」と考えている方は、一度見直してみてください。
「来客が多く、色んな人に自慢の家を見せたい」「自宅を完璧に仕上げたい」という方を除けば、部分リノベーションも十分に選択肢に入るはずです。
例えば、次のような工夫でコストを抑えることできます。
- 衣装部屋と寝室の間仕切り壁を省略する
- 壁や扉を設置しないことで、仕切りにかかる費用が削減され、確実に数十万円のコストダウンが期待できます。
- 一部の部屋をダウンライトに変更、クローゼットの扉を変更するなどの少量工事を控える
- 一見小さな工事でも、周囲の仕上げや解体作業が発生するため、意外と費用がかさむことがあります。
時々、物件を探していると「リノベーション済み。広々20畳のLDK」といった魅力的な謳い文句の物件が目に入ります。
寝室とリビングにおしゃれな家具を配置し、仕切るような間取りが提案されています。
この手法は、代官山や表参道に住むおしゃれな人々を彷彿とさせ、ラグジュアリーな雰囲気をかもし出しています。
しかし、実際には、間仕切りや扉、さらには本来壁に取り付けられるはずのコンセントやスイッチ類が削減された結果、コストが抑えられたプランです。
同じ面積の類似物件との価格差はそれほど大きくなく、購買意欲をそそる巧妙な仕組みだと感じます。
②既存で利用できるものを活用する(トイレ、風呂場、洗面台等)
水回りには特に注意を払うべきです。築30年の物件でも、リフォーム履歴がある場合がありますので、その点をしっかり確認することが重要です。
- トイレは既存のまま
- 風呂場も既存のまま
- 洗面台も既存のまま
- 洗濯機置き場(防水パン)もそのまま
トイレ、ユニットバス、洗面台はどれも高額な設備です。ユニットバスは10万円台から200万円ほどまで幅広い価格帯があり、既存の設備を活用することで施工の手間も削減でき、確実に数十万円単位で費用を抑えることが可能です。
トイレについても、既存のものを使用することで最低でも7〜8万円の削減が見込めます。
洗面台に関しては、リノベーション会社のパッケージが既に安価な造作仕様の場合、大幅なコストダウンは難しいかもしれません。
水回りの設備をそのまま使用できる物件を選ぶことで、リノベーション費用を大幅に削減する効果が期待できます。
既存のまま使えるの?壊れないかな?
ユニットバスの一般的な対応年数は10〜15年と言われているよ。築築30年の物件で1回もリフォームしていないことは考えづらいよ。数年前に交換や物件を手放すときに最低限のリフォームしてから売り出す場合も多いよ
そのままって場合もあるのかな?
新築当初からものもそのままついている場合もあるよ。その場合は、結構古い部屋になるから物件の価格自体相場より安くなっている場合が多いよ。
その場合は、安くなっている分で、フルリノベーションにすればいいんだね
さらに少しでも下げたい場合
仕様の変更をする(グレードを下げる)
「人気のエコカラットを使いたい」「珪藻土の壁にしたい」など、リノベーションを検討している人なら、何かしら希望があるものですよね。
私も当初、床は絶対に無垢フローリングにすると決めていましたが、最終的には複合フローリングに変更しました。
このような変更は小さな金額の差に思えますが、面積が広い場合には数十万円のコストダウンにつながり、メリットを感じられることがあります。
相場感がないから、ぜんぜん思いつかないよ。困ったなー
そのために必要なのでリノベーション会社だよ。ノウハウがあるからきっといい提案をしてくれるよ。
工事をしない選択肢で注意すること
あとからリフォームしようとした際に生活に支障が出るような工事は、避けるべきです。
たとえば、キッチンの位置を大幅に変更したり、間仕切りを追加したりする工事は、購入時に済ませておくのが理想です。
目安としては、工事によって一時的に引っ越しが必要になるような内容であれば、購入時に実施するべきでしょう。
- クロスの張り替え
- 状況に応じて対応すればよいでしょう。実際に住んでみると、意外と気にならない場合も多いです。
- トイレの交換
- 引き渡し後にリフォーム会社を通じて交換することも可能です。洋式トイレから洋式トイレへの交換であれば、1日あれば完了します。
費用を抑えるためにする行動で、NGな事例
DIYに頼ろうとするのは注意が必要
DIYをすることは魅力的に思えるかもしれませんが、プロの仕事には敵いません。
プロに任せれば、美しく仕上げてくれるだけでなく、細部の仕上がりも安心です。
「後で自分で棚を作るから大丈夫」と考える人もいますが、基本的にはプロに任せるべきです。
普段からプロ顔負けのスキルを持っている方なら問題ありませんが、DIY初心者がこの機会に挑戦するのはおすすめしません。
リノベーション会社への不当な値引き交渉はしない
リノベーション費用を交渉する際には、ただ「値下げしてください」とお願いするのは避けましょう。
費用を抑えたい場合は、その理由をきちんと説明することが大切です。
例えば、特定の工事を省略する提案や、材料のグレードを変更することでコストを抑える方法を話し合うのも良いでしょう。
費用の端数を切るといった小さな交渉は有効ですが、闇雲に値下げを要求するのではなく、理由を伴った交渉が成功のカギとなります。
お互いに気持ちよく進めることがよい家を手に入れる秘訣です。
- 資材の価格交渉
- 相場と比較して高額な場合は、「他社の見積もりではもっと安価だった」といった具体的な根拠を示して価格を下げてもらうことを提案するのが効果的です。
- 自分でできる手続きは自分で行う
- 役所での書類手続きやその他の簡単な手続きを自分で行い、その分の諸経費を削減してもらうよう交渉します。
- 引渡し時期をリノベーション会社の都合に合わせる
- 会社のスケジュールに合わせることで、工事の空き状況を活用できるため、値引き交渉の材料になります。
これらの方法を取り入れることで、少しでもコストを抑えたリノベーションを実現できるできます。
助成金を狙ったリノベーション
助成金に頼るとデザイン性も損なわれますし、余計なことをしないといけなくなり、頑張った割には金額がトントンとなる場合が多いです。
やりたいことが、たまたま助成金対応項目であればラッキーです。
自治体によって制度が違うので、購入地域の助成金を一度、調べることはおすすめします。
助成金を活用することでリノベーション費用の削減が期待できるケースもありますが、注意点もいくつかあります。
以下のポイントを押さえておくとよいでしょう。
- デザイン性の維持が難しいことも
- 助成金を利用する場合、規定に合わせた施工が求められるため、希望するデザインを犠牲にすることがあります。そのため、デザイン性を重視する場合は、メリットとデメリットを慎重に比較する。
- 実質的なコスト削減が限定的な場合も多い
- 助成金には上限額が設定されていることが一般的で、「最大20万円まで」といった制限があります。そのため、たとえ助成金を利用しても、全体的なリノベーション費用を大幅に削減するのは難しい場合があります。
- 助成金には上限額が設定されていることが一般的で、「最大20万円まで」といった制限があります。そのため、たとえ助成金を利用しても、全体的なリノベーション費用を大幅に削減するのは難しい場合があります。
- マンションは助成金対象となるケースが少ない
- 助成金の適用範囲は主に戸建てリノベーションであり、マンションの場合は利用できる助成金が限られます。特に断熱改修など、戸建てで一般的な助成金項目はマンションでは適用されないことが多いです。
- 助成金の適用範囲は主に戸建てリノベーションであり、マンションの場合は利用できる助成金が限られます。特に断熱改修など、戸建てで一般的な助成金項目はマンションでは適用されないことが多いです。
- 助成金制度は自治体ごとに異なる
- 地域によって助成金の内容や条件が大きく異なるため、物件を購入する前に必ず対象地域の助成金制度を調べることが重要です。やりたいリノベーションが偶然助成金の対象になっていればラッキーと捉える程度が現実的です。
物件購入時に3つの注意点
私自身も購入寸前までいったときに、本当にこの金額でできるのかと思い、概算の内訳を提出してもらいましたが、超超概算見積もりの内容でした。
その物件は2回も内見に行き、ローンの事前審査まで通しましたが、見送ることにしました。
リノベーションを計画する際は、理想を実現するために購入前の確認を徹底し、具体的な見積もりや施工内容について慎重に検討することが求められます。
リノベーション会社を利用する際、物件購入時にはリノベーション費用が概算金額で決定されることが一般的です。
ローンの額を決める段階では、まだ詳細な見積もりが出ていないため、不確定要素が多い点に注意が必要です。
以下に重要なポイントをまとめました。
購入前の確認が必須
「購入前に本当に自分の理想が実現できるかを確認すること」が大事です。
営業担当者としては、物件を購入させれば、その後のリノベーションも必然的に依頼される流れになるため、利益を優先する傾向があるかもしれません。
理想的なリノベーションを実現するために、詳細な内容を確認することが重要です。
見積もりの精度に注意
リノベーション費用の概算見積もりは、物件購入時点では非常に大まかなものになりがちです。
自分自身も購入寸前で詳細な見積もりを求めた際、その内容が「超超概算」で、実際の費用がどれだけ変わるか予測が難しい状態でした。
このため、物件の購入に踏み切る前に、可能な限り詳細な内訳を確認し、予算オーバーのリスクを減らすことが重要です。
見送りの判断も選択肢
物件購入のプロセスが進んでいる場合でも、理想のリノベーションが実現できない可能性があると感じたら、見送る判断も選択肢の一つです。
購入する前の段階で疑問を持った場合は、無理に進めずに立ち止まることが、結果的に納得のいく選択につながるでしょう。
【まとめ】リノベーション費用を抑える2つの方法とNG事例
フルリノベーションではなく、部分リノベーションにすることで、費用を抑えることが可能です。
フルリノベーションに比べ、百万円単位でリノベーション費用が抑えることができます。
下記が今回のまとめになります。
- 不要な工事を避ける(工事の範囲を絞る)
- 必要以上の工事を行わず、最低限のリノベーションに留めることで、費用を抑えることができます。
- 既存の設備を活用する(トイレ、浴室、洗面台など)
- まだ使用可能な設備があれば、新品に交換せずそのまま活用することで、費用を節約できます。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。