【リノデュースの評判・口コミ】仲介手数料無料の裏側を一級建築士が検証

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「リノデュースって聞いたことがないけど大丈夫?」
「仲介手数料が無料って、どこかで元を取られていない?」
「口コミが少なくて判断できない」

仲介手数料が無料なんて、うますぎる話に聞こえるんだけど…
リノデュースは、中古物件の購入からリノベーションまでを一括で請け負い、物件の仲介手数料を完全無料にしている会社です。派手な広告を打っていないため知名度は高くありませんが、母体は2001年設立の施工会社です。
この記事では、公式サイトで公開されている情報と、第三者サイトに実際に投稿されている口コミをもとに、リノデュースの実像を検証します。良い評判だけでなく、施工品質に関する厳しい指摘や、私が気になった注意点も包み隠さず取り上げます。
- リノデュースの会社としての実体(運営会社・免許・規模)
- 実際に投稿されている良い口コミ・悪い口コミ
- 仲介手数料が無料でも会社が成り立つ仕組み
- リノデュースが向いている人・向いていない人
今回も「購入者目線と建築のプロ目線」での記事になっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
リノデュースの概要

リノデュースとは?
リノデュースは、株式会社テシオが運営するリノベーションブランドです。もともとは「ものづくり」から始まった施工会社で、その後に不動産事業へ進出したという成り立ちをしています。
この順番は、実はかなり重要です。リノベーション会社の多くは不動産仲介や企画から始まって施工を外注しますが、リノデュースは逆で、施工の現場を持っていた会社が後から不動産を扱うようになった形です。公式サイトが「職人品質」を前面に出しているのは、この出自によるものです。
サービスの柱は3つ。物件探しから設計・施工までを一括で行う「ワンストップサービス」、工事規模で料金が決まる「定額パッケージ」、完成前の空間をVRで確認できる「VRプレゼンサービス」です。
リノデュース会社概要
- 会社名:株式会社テシオ(屋号:リノデュース)
- 代表取締役:小笠原 圭吾
- 設立:平成13年(2001年)1月18日
- 資本金:2,000万円
- 従業員数:38名(パート・アルバイト含む)
- 建設業許可:国土交通大臣(般-30)第27166号
- 宅地建物取引業許可:国土交通大臣(2)第9411号
- 拠点:リノデュース青山本店(東京都港区)/青山第2オフィス(東京都渋谷区)/埼玉ショールーム(埼玉県草加市)
設立から20年以上が経過しており、建設業許可と宅建業免許の両方を自社で持っている点は押さえておきたいところです。ワンストップをうたいながら実際は提携先に丸投げしている会社もあるなかで、両方の免許を自前で持っているのは実体のある証拠といえます。

大臣免許ってすごいの?
宅建業の「大臣免許」は、2つ以上の都道府県に事務所を置く場合に必要になるものです。東京と埼玉に拠点があるためで、大臣免許だから知事免許より格上、という意味ではありません。かっこ内の(2)は更新回数を表し、おおよそ5年に1回の更新なので、宅建業者としての年数もそれなりに積んでいることがわかります。
リノデュースの口コミ・評判

まず正直にお伝えしておくと、リノデュースの口コミは絶対数がかなり少ないです。口コミサイト「みん評」に投稿されているのは4件のみ。大手のように数百件の口コミがあるわけではありません。
ここでは、その実際に投稿されている4件をそのまま紹介します。数が少ないぶん、1件1件を丁寧に読む価値があります。
良い口コミ・評判
予算内で希望する立地、間取りのリノベーション住宅を手に入れられて、とても満足しています。物件については、仲介手数料が不要だったため、他社で取り引きするよりもだいぶ良心的な価格で購入できました。(中略)また、10年間の長期に渡るアフターサービス保証が受けられるところも、嬉しいと感じています。(引用元:みん評)
特に、仲介手数料がかからないことと、オンラインで相談できる仕組みになっているところが気に入りました。会社訪問が必要なサービスだと、当方の都合が合わないことも多かったので、リモートで相談できて時間の融通が効くのは素晴らしかったです。(引用元:みん評)
物件を選ぶ際、それぞれの物件のメリットやデメリットについて説明を受けることが出来ます。説明は丁寧で分かりやすく、信頼できる方だと感じました。リノベーションの料金は部屋の面積によって決まるため、知識を持たない場合でもどれくらい費用がかかるのか計算しやすいと思います。(引用元:みん評)
3件に共通しているのは「仲介手数料が無料」と「費用のわかりやすさ」です。物件のデメリットまで説明してくれた、という声も出ています。
悪い口コミ・評判|「施工ミス」の指摘は本当?
ワンストップを売りにしていることもあってスムーズに進むだろうなと思ったら、全くそんなことなかったです。職人さんが施工中に何度もデザインと違った施工をして、何度も修正していました。こんなところでどれだけ時間かけているんだろうと正直思いましたね。営業担当の方は丁寧で明るい方だったので、すごい好印象でした。(引用元:みん評)
これは見過ごせない指摘です。「職人品質」を看板にしている会社に対して、施工の正確さを問う声が出ているわけですから、ブランドの中核に関わります。
ただし公平に見ると、この投稿者は営業担当の対応は高く評価しており、最終的な仕上がりそのものを否定してはいません。「図面どおりに施工されず、その都度手戻りが発生した」という工程管理の話です。

1件だけなら、たまたま運が悪かっただけじゃないの?
その可能性はあります。ただ、母数が4件しかない状態での1件は、比率で見れば決して小さくありません。私の立場から言えるのは「この1件をもって危険な会社と決めつけるのは早計だが、契約前に確認すべき論点が1つ増えた」ということです。
具体的には、現場の施工管理者が誰で、どのくらいの頻度で現場に入るのかを、契約前に必ず聞いてください。図面と違う施工が起きるのは、職人の腕ではなく現場監督のチェック体制の問題であることがほとんどです。ここに明確に答えられる会社なら、まず心配はいりません。
リノデュースのおすすめポイント(メリット)

- どんな物件を買っても仲介手数料が完全無料
- 工事規模で料金が決まる定額パッケージで予算が読める
- VRで完成形を事前に確認できる
- 施工会社が出発点で、設計から工事まで自社で完結
仲介手数料が完全無料|3,000万円の物件なら約105万円の差
リノデュース最大の特徴がこれです。物件価格に関係なく、仲介手数料が一切かかりません。
仲介手数料の上限は法律で決まっていて、物件価格が400万円を超える場合は「物件価格×3%+6万円+消費税」です。実際に計算してみます。
- 物件価格2,000万円 → 約72.6万円
- 物件価格3,000万円 → 約105.6万円
- 物件価格4,000万円 → 約138.6万円
- 物件価格5,000万円 → 約171.6万円
3,000万円の物件なら約105万円が浮く計算です。これはキッチンを1ランク上げたり、床を無垢材に変えたりできる金額で、リノベーション費用に回せば体感できるレベルの差になります。
「半額」をうたう会社は他にもありますが、物件を選ばず完全無料というのは珍しい部類に入ります。
定額パッケージで費用が読める
リノベーションの見積もりは内訳が複雑で、素人には適正かどうか判断がつきません。リノデュースの定額パッケージは工事規模(広さ)で基本料金が決まる方式なので、相談の初期段階から総額の見当がつきます。
前述の口コミにも「部屋の面積によって決まるため、知識を持たない場合でもどれくらい費用がかかるのか計算しやすい」という声がありました。予算オーバーが怖い人には相性がよい仕組みです。
VRプレゼンで完成形を事前に確認できる
図面とパースだけで数百万円の判断をするのは、実はかなり無理があります。天井の高さや窓からの光の入り方は、平面図では絶対にわかりません。VRで空間に入って確認できるのは、素人が判断ミスを減らすうえで実利があります。
完成見学会が多い|実物と価格感を同時に確認できる
リノデュースは完成見学会と個別相談会の開催数が他社に比べて多いのも特徴です。私自身、リノデュースを知ったきっかけは完成見学会でした。
完成見学会は、実際のお客さまの住まいを、工事完了後から引き渡し前までのわずかな期間に見学させてもらう催しです。施工実績が多いぶん、どこかしらの回には参加できます。
参加する価値は「実物」と「価格感」を同時に確認できる点にあります。「このグレードでいくらですか」「工期はどのくらいですか」と、目の前の実例を指して質問できるので、カタログを眺めるのとは情報の質が違います。予算1,000万円を想定しているなら、同じ規模の実例を見せてもらうこともできます。
定額プランの範囲内で仕上がったのか、どこがオプションなのかもその場でわかります。施主は同席しないので、遠慮なく費用の話を聞けるのも実際的なメリットでした。失敗が許されないリノベーションにおいては、参加しておいて損のない場です。
リノデュースのここが惜しい(デメリット)

- 対応エリアが首都圏中心に限られる
- 口コミの絶対数が少なく、判断材料が乏しい
- 定額パッケージの具体的な価格が公開されていない
- 施工品質にばらつきを指摘する声がある
対応エリアが首都圏中心に限られる
拠点は青山本店・青山第2オフィス・埼玉ショールームの3つで、いずれも東京と埼玉です。全国展開している大手と違い、地方の物件では現実的に対応が難しくなります。関西や地方在住の方は、はじめから選択肢に入りません。
口コミの絶対数が少ない
この記事で紹介した口コミは4件がすべてです。良い評価も悪い評価も、母数が少なすぎて統計的には何も言えないというのが正直なところです。
口コミが少ない理由は、単純に施工件数の規模と、広告をあまり打っていないことでしょう。従業員38名の会社ですから、大手と同じ件数をこなしているわけではありません。
これは「悪い会社だから口コミがない」のとは違います。ただ、ネットの評判で安心を得たい人にとっては、判断材料が足りないのは事実です。だからこそ、実際に相談会に足を運んで自分の目で確かめる必要があります。
定額パッケージの価格が公開されていない
「広さで基本料金が決まる」とは明記されているものの、具体的な単価は公式サイトに掲載されていません。問い合わせが前提の設計です。
参考までに、当サイトが2024年11月時点で確認した定額プランの費用感は以下のとおりでした。
- 50㎡ … 700万円
- 60㎡ … 780万円
- 70㎡ … 840万円
ただしこれはあくまで当時の確認値なので、現在の価格は必ず直接ご確認ください。また定額プランに含まれるのは標準仕様で、食洗機や浴室乾燥機といった設備はオプション扱いになります。「定額=これだけで完成する」ではない点は誤解しないようにしてください。
明朗会計を売りにしているのですから、公式サイトで価格を公開してほしいというのが正直な感想です。他社と机上で比較したい段階では、少し不便に感じます。

結局、問い合わせないと何もわからないのか…
リノベーション業界ではむしろ普通のことなので、リノデュースだけを責める話ではありません。ただ、比較検討の初期段階では手間がかかる点は理解しておいてください。
デザインのバリエーションは控えめ
公式サイトの施工事例を見ると、他社のほうがデザイン性の際立った実例は多いというのが率直な印象です。定額パッケージという仕組み自体が、選択肢をある程度絞ることで成り立っているため、これは構造上のトレードオフといえます。
奇抜さや個性を最優先する人には物足りないかもしれません。逆に奇をてらわず、質の高い標準解を予算内で確実に仕上げたい人には、この方向性は合っています。
【一級建築士の視点】仲介手数料が無料でも会社が成り立つ理由

「仲介手数料無料」と聞くと、どこかで帳尻を合わせているのではと疑いたくなります。ここを説明しておきます。
答えはシンプルで、リノデュースにとっての本業はリノベーション工事のほうだからです。仲介手数料を無料にしても、その後の工事を受注できれば会社としては十分に成り立ちます。仲介手数料は、いわば工事を受注するための入り口の値引きです。
これは業界では珍しい構造ではなく、ワンストップ型の会社が仲介手数料を半額や無料にできる理由も同じです。仕組みとしては健全で、裏があるわけではありません。
ただし、購入者が意識しておくべき点が1つあります。仲介手数料が無料になる代わりに、リノベーション工事は必ずその会社に発注することになるという点です。工事を他社と相見積もりして比べる、ということはできません。
つまり「浮いた105万円」と「工事費が競争にさらされないこと」を天秤にかけるのが、この仕組みの本質です。工事内容と金額に納得できるなら大きな得ですし、納得できないなら手数料を払ってでも工事を別に発注したほうがよい場合もあります。
だからこそ、定額パッケージの中身を細かく確認することが重要になります。どこまでが定額に含まれ、何が追加費用になるのか。ここを詰めれば、この仕組みは購入者にとって有利に働きます。
リノデュースをおすすめする人・しない人

- 東京・埼玉・神奈川・千葉あたりで物件を探している
- 物件購入とリノベーションをまとめて任せたい
- 初期費用を1円でも抑えて、その分を工事に回したい
- 予算オーバーが怖く、費用の上限を先に固めたい
- 完成イメージを目で見て確認してから決めたい
- 首都圏以外で物件を探している
- リノベーション工事を複数社で相見積もりして決めたい
- すでに気に入った物件があり、仲介は別の会社で進めている
- 大量の口コミや実績数を見て安心してから決めたい
特に「工事を相見積もりしたい人」は相性が悪いので、ここは自分の性格と照らして判断してください。1社に任せきる進め方が向いている人にとっては、手数料無料は純粋なメリットになります。
リノデュースのよくある質問

相談会に参加すると、しつこく営業されませんか?
リノデュースの個別相談会は各回1組のみの形式です。少人数制なので、大人数のセミナーより突っ込んだ質問がしやすい反面、断りづらさを感じる人もいるかもしれません。
その場で契約を判断する必要はありません。持ち帰って比較する、と最初に伝えておけば十分です。
リノベーションだけの依頼もできますか?
できます。公式サイトでも、すでに物件を購入済みでリノベーションのみを希望する人にも対応すると明記されています。ただしその場合は仲介手数料無料というメリットは受けられないので、施工品質と価格で他社と比較することになります。
アフターサービスはありますか?
みん評に投稿された口コミの中に「10年間の長期に渡るアフターサービス保証が受けられる」という記述がありました。ただしこれは利用者の投稿であり、公式サイトで条件まで確認できたものではありません。保証の範囲と年数は、必ず相談時に書面で確認してください。
とはいえ、1社だけを見て決めるのは危険です。リノデュースが自分に合っているか判断しきれない方は、特定の会社に属さない無料相談サービスで第三者の意見を聞くという方法もあります。
LIFULL HOME’Sの「住まいの窓口」は、注文住宅・リフォーム・リノベーションについて無料で相談できるサービスです。営業をされる立場ではなく、中立の立場で会社選びの相談ができるので、比較の軸を作るのに向いています。
【まとめ】リノデュースは「首都圏で費用を抑えたい人」の選択肢

リノデュースを検証した結論をまとめます。
- 運営は2001年設立の株式会社テシオ。建設業許可と宅建業免許を自社で保有
- 最大の武器は物件を選ばない仲介手数料の完全無料。3,000万円の物件で約105万円の差
- 費用は工事規模で決まる定額パッケージ方式で、予算が読みやすい
- 対応エリアは東京・埼玉が中心で、地方は対象外
- 口コミは4件と少なく、うち1件は施工の手戻りを指摘している
- 手数料無料の代わりに工事は相見積もりできない点は理解しておく
派手さはありませんが、首都圏で中古を買ってリノベーションしたい人にとっては、費用面で現実的な選択肢です。一方で口コミが少なく判断材料が乏しいので、ネットの評判だけで決めず、相談会で施工管理の体制を直接確認することを強くおすすめします。
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