【マンション購入申込み前の注意点】リノベーションにおける4つの確認事項


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あなたはマンション購入の申込み前に確認すべきことを知っていますか?
実際に経験すると驚くかもしれませんが、マンションの購入申込みは意外とあっさりできてしまいます。
「何千万円もするのに、こんな簡単に進んでしまって大丈夫?」と、不安に思う方も多いはずです。
私自身も、賃貸の申込みと同じような感覚で進んでしまい、後になって「この営業マン、本当に信用して大丈夫?もしかして騙されている?」と心配になりました。
慌ててネットで情報を探しましたが、知りたいことが見つからず、とても困った経験があります。
そこで今回は、そんな不安を解消するために、マンション購入の申込み前に確認しておくべきポイントをまとめました。
- 申込み前の注意点がわからない
- リノベーション用と普通のマンションでは注意点が違うの?
- 申込み後の流れがよくわからない…
- 申込み後に急な転勤が決まったら、キャンセル料はどうなる?
こんな「不安」「悩み」「疑問」を抱えている人へ向けて、解決策をお伝えします。
担当営業に質問することも大切ですが、その前に自分で何を確認すべきかを知ることが、リノベーションを成功させる秘訣です。
申し込み前にチェックすべきポイントは、次の4つです。
- 希望のリノベーションができるか?
- リノベーション費用が予算内に収まるか?
- 希望通りのスケジュールで進められるか?
- 購入の条件を満たしているか?
この記事は購入者目線で分かりやすくまとめています。ぜひ最後までご覧ください。
物件申込み前後のステップを確認

良いリノベーション会社を見つけることが成功への第一歩です。


本記事はここの詳細記事
物件申込みと同時期がおすすめです。

契約をすると、だだで戻ることはできません。
最終確認をしましょう。

法律上も自分の持ち家になります。
住宅ローンの支払いがスタート
3〜6ヶ月で工事をして、引越し、新生活スタート
物件申込みには、何が必要か?

購入したい意思があれば、購入申込書(買付証明書)を提出
申し込み方法はとてもシンプルです。
内見して「この物件を購入したい」と思えば、購入申込書(買付証明書)を記入して提出するだけです。
意外なほどあっさり進むので、私も「何千万円もするのに、こんな簡単で大丈夫?」と驚きました。
その名の通り、申込書です。
一般的に下記の内容を記入します。
- 買い主の個人情報(名前、住所、勤務先など)
- 購入希望額(値引き)
- 引渡希望時期
- 住宅ローン利用の有無
- 購入理由
- 手付金の額(契約時に支払う金額) など
通常、購入申込書を提出すると、基本的に他の人への募集は止まるはずです。
しかし、場合によっては複数の申し込みを受け付けることもあります。
その場合、売主にとって条件の良い買主が選ばれるため、値引き交渉をしすぎると不利になる可能性が高いです。
値引きを交渉するにあたり、リスクを取らなければならないことも理解しましょう。
下記は「中古マンションの値引き交渉」の記事です。ぜひ、ご覧ください。

体験談

私の場合、3連休の初日に申し込みの意思を伝えるため、営業担当に売主へ電話を入れてもらいました。
すると売主側からは、「今すぐ申し込んでくれれば、3連休中の他の内見予約を断る」
と言われました。
そのため、すぐに購入申込書(買付証明書)を提出をしました。
申込みをしてからキャンセルはできるの?

法的拘束力はないため、申し込み後でもキャンセルは可能です。
キャンセル料も発生しません。
ただし、売主や仲介業者に迷惑がかかるため、原則としてキャンセルは避けるべきです。
急な転勤や住宅ローンの事前審査が通らないなど、特別な事情がない限り、キャンセルは避けましょう。
「なんとなく申し込み」「申し込み後に最終決定をしよう」という考えは絶対にNGです。
これは売主に対して非常に失礼ですので、絶対に避けましょう。
体験談

購入申込書(買付証明書)を提出した後、住宅ローンの事前審査の結果を求められることがあります。
これは売主側が、購入者が本当に購入の意思を持っているかを確認するためです。
場合によっては、会社の在籍証明書や、自己資金で購入する場合は預金残高証明書なども求められることがあります。
物件申込み前の4つ確認事項

申込み前には、下記の4点を担当者に確認しましょう。
- 希望のリノベーションができるか?
- リノベーション費用が予算内に収まるか?
- 希望通りのスケジュールで進められるか?
- 購入の条件を満たしているか?
住宅購入は金額が大きいため、石橋を叩きまくるくらい慎重に進めましょう。
聞かずに後悔するくらいなら、しつこいと思われても確認をしましょう。
後で揉める方が、体力も時間も大きく使います。
希望のリノベーションができるか?
大前提になりますが、希望通りのリノベーションができるかを確認しましょう。
物件をたくさん見に行っている人は注意が必要です。
当初のものより、あなた自身のリノベーションの見え方も変わり、プランにブレが来ている可能性もありますし、ヒューマンエラーも発生します。
大丈夫だろうでなく、確実に聞くべき内容です。
下記は「リノベーション向きマンションの見るべきポイント」の記事です。ぜひご覧ください。

リノベーション費用が収まるか?
リノベーション予算が1,000万円なら、希望プランが実現できるかを確認しましょう。
購入予定の間取りによっては、解体費用が異なる場合があります。
このように物件の状態によって、解体費用は異なります。
特に、解体しづらい仕上げが施されている場合、費用が上がることがあります。
予算が合わない場合は、一度再考することをお勧めします。
体験談

私が選んだ物件では、解体費用が15万円アップしました。
その理由は、壁にタイルが貼られていたためです。
タイルを解体するには手間がかかり、仕上げ前に作業工程が1つ追加されるため、費用が増えました。作業工程が1つ追加されるためです。
希望通りのスケジュールか?
入居希望時期の確認をしましょう。
物件の条件によって、引渡し条件や工事条件が異なります。
リノベーションの場合は、スケジュールをよく確認する必要があります。
- リノベーション以外(通常)だと、契約が済めば入居ができる
- 予定が立てやすい(一般人でも判断できる)
- リノベーションだと、工事をしてから入居
- 予定が立てづらい(工事の影響を受けやすい)
条件を満たすか?
絶対に譲れない条件がリノベーションの可否以外にもある人は多いはずです。
私の場合
- 愛猫と一緒に住めるか?
- バイクが置けるか?
これは通常のマンション購入時と同じですが、リノベーションをする人はつい忘れがちです。
最初に営業担当には伝えていると思いますが、意外に忘れている場合もあります。
後々のトラブルを避けるために、担当営業に再確認することをおすすめします。
担当者に頑張ってもらうこと(費用が下がる)
- 値引き交渉
- 引渡日を遅らせる交渉 → 費用が下がる
値引き交渉
基本的には、値引き交渉をしましょう。
一般的に、中古マンションの値引き交渉額は物件価格の5〜10%が相場とされています。
ただし、最近の市場状況では、それほど大きな値引きは難しいことも多いようです。
私自身も一時期、中古マンション(リノベーションなし)の購入を検討し、内見を重ねて多くの営業担当者と話をしました。
その中で得た印象として、現在は以前ほど大幅な値引きが期待できないとの声が多く聞かれました。
現状では、「価格の下2桁の値引き」が可能性として高いとされています。
下2桁の80万円の値引き代としている売主は多い
4,480万円→4,400万円
しかし、80万円の削減は非常に大きな金額です。
住宅購入では金額が大きすぎて、感覚が麻痺しがちです。
会社員が80万円を貯めるのがどれだけ苦労するかは、十分に理解できるはずです。
値引きした分を、リノベーション費用に充てることも可能です。
80万円あれば、下記のいずれかはできます(60㎡マンション)
- クロスの張り替えが全部屋できる
- ハイグレードのトイレの交換ができる
- キッチンのグレードをワンランクアップできる
- 洗面台の交換
ただし、値引き交渉を行う際にはリスクを取る必要があることも理解しておきましょう。
下記は「中古マンションの値引き交渉」に関する記事です。ぜひ、ご覧ください。

引渡日を遅らせる=費用が下がる
引渡日を交渉で調整できると、コストメリットが大きいです。
現在の住居の費用と新居の住宅ローンの二重払い期間を短縮できます。
特に、リノベーション工事は打ち合わせに2.5〜3ヶ月かかるため、引渡日を少しでも遅らせることが推奨されています。
引渡日を遅らせることのデメリットは、金利が上昇する可能性があることです。
そのため、事前に銀行に住宅ローンの本審査から融資実行までの期限を確認しておくことをおすすめします。
【まとめ】マンション購入申込み前の注意点

リノベーション用マンション購入申込み前の注意点は理解できましたでしょうか。
申し込み前の確認事項は、下記の4点になります。
- 希望のリノベーションができるか?
- リノベーション費用が予算内に収まるか?
- 希望通りのスケジュールで進められるか?
- 購入の条件を満たしているか?
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
リノベーションの魅力について発信しています。
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