【徹底ガイド】購入者目線でのリノベーションの進め方|注意すべきポイント


自宅リノベ体験談 ✕ 一級建築士 ✕ 宅建士
リノベーションのプロセスは意外と複雑で、事前に知っておくべきポイントがたくさんあります。
漠然と進めていると、気がつかないうちに当初の目的から外れてしまうこともあります。
リノベーションセミナーに参加すると、全体の流れはなんとなく理解できるものの、緊張感や危機感はあまり湧かないかもしれません。
しかし、リノベーションを進める上で、リノベーション会社を利用することは不可欠です。
もちろん、自分で中古マンションを購入し、リフォーム会社に依頼する方法もありますが、この場合、失敗するリスクが高くなります。
人生最大の買い物をする際には、失敗は避けたいものです。
今回も購入者の視点での記事となっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を読むとわかること
- 購入者目線のポイントがわかる。
- 購入者目線で0から住み始めるまでの流れがわかる。
全体の流れ

・自分にとって大切なものを考える。
・数社のセミナーや相談会に行くこと。
・リノベーション会社からおすすめ物件が紹介されます。
・リノベーションができるかの可否はリノベーション会社へ任せる。
・自分たちは共有部のチェックを充填的にする。
・住みたい物件があれば、申し込みをする。
・STEP4と同時くらいに進めることがおすすめ
STEP 1 ライフプラン作成
「ライフプラン」というと大掛かりに感じるかもしれませんが、まずは以下の項目をまとめることから始めるのがよいでしょう。
- エリア(最寄り駅)
- 間取り・広さ
- 金額(予算)
全てを叶えることができるのは、金持ちだけであるという現実です。
多くの人は、予算ありきで、エリアや広さが決定します。
住宅購入はバランスが重要です。


STEP 2 リノベーション会社の選定

リノベーション会社の選定は、リノベーションを成功させるために最も重要なステップです。
選定を誤ると、その後のプロセス全体に影響を与える可能性がありますので、慎重な判断が求められます。
最低でも3社以上の相談会に参加し、実際の雰囲気や対応を確認することをおすすめしますが、私個人的には5社以上の訪問を推奨します。
相談会やセミナーに参加することで、各社の強みや提案力を比較でき、最終的にはトータルで最も信頼できる会社を選び、一緒に理想の家づくりを進めていくことが大切です。
以下に、私が実際に訪問しておすすめだと思ったリノベーション会社を挙げます。
話を聞くだけでも、リノベーションに関する知識が深まるはずです。

次のステップに進むためには、契約が必要です。
一般的に、契約時には手付金を支払うことになりますが、相場としては3〜10万円ほどです。
この手付金は、最終的に工事費用に充当されるため、心配はいりません。
契約を結ばない限り、物件の紹介や具体的なプランの提案は進まない場合が多いので、リノベーションを進めるためにはこの段階でしっかりと準備を整えることが大切です。


STEP 3 物件選び

事前に希望していた条件に合う物件が見つかると、リノベーション会社から「こんな物件がありますが、いかがでしょうか」というようにメールで連絡がきます。
もし紹介された物件に興味があれば、リノベーション会社が詳細な情報を集めてくれます。
管理状態や駐車場の空き状況など、気になるポイントを事前に伝えておけば、そういった情報も含めて調査してくれるのです。
また、大規模修繕の記録や、それに対する意見も提供してくれるため、安心して物件選びを進められます。

STEP 4 物件内見
紹介された図面や写真で良い物件が見つかると、次は内見のステップに進みます。
当然、リノベーション会社の担当者が同行してくれるので、良い営業担当者がいれば、とても心強いサポートとなります。
この時に重要なのは、リノベーションの可否については、信頼できるリノベ会社が判断してくれるという点です。
自分たちは、実際に住むことを想定し、変更ができない共有部分の状態、バルコニーからの眺めや音の問題など、生活面での細かいポイントをしっかり確認することをおすすめします。

STEP 5 物件申し込み
内見で気に入った物件が見つかった場合、申込書を記入して次のステップに進みます。
当然ですが、軽い気持ちでの申し込みは避けるべきです。
個人的な意見としては、最低でも5件は内見することをおすすめします。
特に引っ越し経験が少ない方は、複数の物件を見ることで、自分の基準や優先事項が明確になります。
内見までは比較的のんびり進められますが、申込後は一気にペースが速くなります。
理由としては、ローン関連の手続きや必要書類が多く、また、大まかなリノベーションプランを決定する必要があるため、スケジュールがタイトになることが一般的です。

STEP 6 銀行事前審査

一般的には、このタイミングで初めて銀行の事前審査を始めることになります。
個人的には、目星を付けた物件がある場合、内見の準備と同時に事前審査を進めておくことをおすすめします。
事前審査に必要な書類や情報は、あらかじめ準備しておくとスムーズです。
事前審査は、少なくとも5社以上に出すことを推奨します。
審査結果は、通常2〜3日以内に得られますが、長くても1週間程度で結果が出ることが多いです。
複数社で審査を受けることで、より有利な条件でのローンが見つかる可能性があります。



STEP 7 物件売買契約
事前審査が通過すると、次は物件売買契約の段階に進みます。
この段階では、契約内容が確定し、簡単にはキャンセルできなくなりますので、慎重な確認が必要です。
雰囲気に流されず、契約前に必ず家族全員で最終確認を行いましょう。
数千万のお金が関わる重要なステップですので、十分に慎重に判断することが大切です。
STEP 8 請負工事契約
ここでリノベーション会社との工事契約を結びます。
この段階まで進むと、夢のマイホーム完成まであと一歩です。
契約内容をよく確認し、工事が順調に進むように準備を整えていきましょう。
STEP 9 住宅ローン申込

住宅ローンの本申込は、請負工事契約が完了してから進める必要があります。
ローン申請に必要な資料として、請負工事契約書が含まれるため、まずは工事契約を確定させることが重要です。
本申込の手続きが整い次第、必要書類を提出し、ローンの承認を得ることになります。


STEP 10 金銭消費賃借契約(金消契約)
ローンが無事に通過すると、正式にお金を借りる契約が結ばれます。
リノベーション工事が進行中の場合、多くの金融機関では、返済が開始される前に金利だけを支払う形が取られることが一般的です。
これにより、工事が完了するまでの間、元本返済の負担を軽減できます。
STEP 11 物件残代金決済・鍵の受取・所有権移転
ここでようやく中古マンションを手に入れることができたわけです。
リノベーションがない場合は、物件の引渡し後、すぐに引越しを行い、新しい住まいに入居する流れになります。
リノベーションがある場合は、工事の完了を待つことになりますが、引越しのタイミングについては、リノベーション会社と調整を行いながら進めていくことが大切です。
また、所有権移転のタイミングで火災保険の加入が一般的です。


STEP 12 リノベーション工事着工
ここからは、リノベーションの進捗を定期的に確認し、夢へのゴールが近づいていることを実感できます。工事の進捗確認は非常に重要です。
イメージと違う点があった場合には、この段階で調整が可能です。
次のステップに進むと、後戻りが難しくなるため、しっかりと確認して納得のいく結果を目指しましょう。
STEP 13 完成前検査立会
最終チェックの段階では、気になる点は遠慮せずに伝えましょう。
ただし、クロスの傷など細かい点については、あまり気にしなくてもよいかもしれません。
この段階で「これがこうだ」と言っても始まらないため、事前の現地確認の際に大きな問題点をしっかりとチェックしておくことが重要です。
STEP 14 工事完了・引越し
お疲れさまでした。
リノベーションのプロセスを進めるのは大変ですが、最終的に自分が満足できる住宅に住むことは、確かに仕事の励みになりますし、思い出もたくさん積み重なりますよね。どんな家が完成するか楽しみですね。
【まとめ】購入者目線でのリノベーションの進め方

大事なポイントは、下記です。
- ライフプラン作成
- リノベション会社の選択
ライフプランをしっかり固めることは非常に重要ですね。
特に、家族構成や仕事の変化に応じて、住まいのニーズも変わることがあります。
リノベーション会社を選ぶ前に、ライフプランを完成させることで、より具体的で適切な選択ができるようになります。
並行して進めると、プランがぶれてしまう可能性があるので、しっかりとした計画を立ててから次のステップに進むのが良いですね。
リノベーション会社の選定にはミスが許されません。
そのため、最低でも3社の相談会に参加することが必須です。営業マンが人柄が良いからといって、必ずしも仕事ができるとは限りません。
リノベーション会社のペースで進めるのか、自分たちのペースで二人三脚で進めるのかは大きな違いがあります。
企業は利益を求めるのが当然であることを理解して進めることが重要です。
ビジネスでは、利益を最大化するために、利益を取りやすい相手から多く取り、取りにくい相手からは最低限取るのが定石です。
ここまでお話を聞くと、否定的な意見が多くなっているかもしれませんが、リノベーション会社自体は非常に優れています。
リノベーション会社を通さずに満足のいくリノベーションを完成させるのは難しいでしょう。数百、数千のプロジェクトをこなしてきたノウハウは非常に有用です。
手数料が工事費に含まれていても、その価値は十分に納得できます。
ライフプランがまとまったら、まずはリノベーション会社に相談することをおすすめします。
個別相談会での説明が非常にわかりやすかった「リノべる。」「ひかリノベ」「マイリノ」をぜひ検討してみてください。
今回のブログは、リノベーションの基本的な流れを広く浅くカバーしています。
さらに詳しい情報が必要な方は、関連記事を読んでいただくと理解が深まると思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。